MINORI

伝統と革新が実る
三越のショッピングバッグ “実り”

Mitsukoshi’s shopping bag “MINORI” is a product
of tradition and innovation.

伝統と革新の先で、
自由が実りつづける

三越のショッピングバッグ「実り」。それは伝統と革新の先で実る自由のシンボルとして、三越でのお買い物の風景になり、さまざまな街や暮らしの風景になり、時代の風景になっています。

その中に、たくさんの喜びや幸せを詰められますように。お客さまと私たちの関係がますます豊かに実りつづけることを願いながら、今日も未来へと向かいたいと思います。それぞれの「実り」を手にして。

着物のために創られた、白地位相割付文「実り」と題されたデザインは、たわわに実るりんごが幾何学文様で表現されています。友禅という染めの持つ自由さと唯一無二のデザインは、三越が常に自由を希求し、革新を繰り返すことで伝統を作り上げてきた姿勢を、これからも示していくシンボルになるのです。左:友禅訪問着 「白地位相割付文 実り」

包装紙「華ひらく」で包んで
ショッピングバッグ「実り」に入れる

三越のショッピングバッグ「実り」。お客さまに愛されてきた包装紙「華ひらく」とともに美しく、豊かに「花が咲いて実る」。それは時代を超えて、世代を超えて、お客さまと三越がともに繁栄しつづけていくことを願う心を表しています。

猪熊弦一郎 「華ひらく」1950年

MORIGUCHI
KUNIHIKO

重要無形文化財「友禅」保持者
(人間国宝)森口邦彦氏

Holder (National Living Treasure of Japan) of the Important Intangible
Cultural Property “yuzen dyeing.”Kunihiko Moriguchi

友禅作家であり人間国宝であった故・森口華弘氏の次男として京都に生まれ、京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)日本画科を卒業後、パリ国立高等装飾美術学校に留学し、グラフィックデザインを学び卒業。帰国後、華弘氏の弟子となり友禅を学び、2007年(平成19年)に父と同じく人間国宝となりました。友禅作家として、伝統的な友禅の技法を用いながら既成の概念を超えた斬新なデザインを世界に向けて生み出しつづけてきた氏の大胆な幾何学文様は、伝統と革新の先で実る自由そのものに見えてきます。「このショッピングバッグが、多くの人たちに愛され、新しい世界を切り開く旗じるしとなってほしい」と語る森口邦彦氏の美意識が、きもの「実り」から誕生したショッピングバッグへ如実に表れています。

Kunihiko Moriguchi was born in Kyoto as the second son of the now-deceased Kako Moriguchi, a yuzen dyeing artist and Living National Treasure of Japan. After graduating from the Japanese-style painting department at the present Kyoto City University of Arts, he studied graphic design in Paris at École Nationale Supérieure des Arts Décoratifs. Returning to Japan after graduating, he became his father’s apprentice to learn yuzen dyeing and was later designated a Living National Treasure of Japan in 2007 (Heisei 19), just as his father had been. As a yuzen dyeing artist, while employing traditional yuzen techniques, he has continued to create and send to the world innovative designs that push the boundaries of accepted notions. With these bold geometric patterns, “ripening” freedom itself can be seen in the culmination of tradition and innovation. “I hope that this shopping bag will be loved by many people and become an emblem of opening up a new world,” said Kunihiko Moriguchi, whose aesthetic sense is vividly expressed in the shopping bag born from the ‘Minori’ kimono.

MINORI 10th Anniversary

「実り」の10年が、
日本橋三越本店に実ります

三越の「実り」は2014年、友禅作家であり親子二代にわたっての
重要無形文化財(人間国宝)である森口邦彦氏によって生み出されました。
そのショッピングバッグの中には友禅の伝統技法だけでなく、
グラフィックデザインとしての仕掛けやアートとしての視座など
奥深い世界が広がるからこそ、多くのお客さまに愛されてきました。

伝統だけに甘えることなく、革新だけに走ることなく、
どこまでも自由な挑戦や冒険を続けること。私たちの想いの表れでもある
「実り」の10周年を記念して、そしてその先への決意を込めて、
日本橋三越本店で特別な催しを行います。そこには、未来が実ります。

中央ホールインスタレーション *画像はイメージです

MINORI 10th Anniversary

~きもの「実り」から誕生した
ショッピングバッグと世界への架け橋~

◯会期:9月11日(水) ~ 9月16日(月・祝)
◯場所:日本橋三越本店 本館1階 中央ホール

日本橋三越本店 本館1階中央ホールにて開催される本特別展では、10周年を記念して、ショッピングバッグ「実り」の原作である友禅訪問着「白地位相割付文 実り」と、この文様をもとにショッピングバッグの構造に合わせて当時新たに制作された縮緬地友禅(額装)を展示いたします。

※森口邦彦氏の「邦」の異体字は、ブラウザで正しい表記ができませんこと、ご了承ください。