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「radiance」無限のひろがり
タイトルの「radiance」という言葉は、光が放射状に広がる様子をあらわします。白地の紙の上の、赤、黄、緑の3色の手描きの線は、光が広がるように、温もりが伝わるように、どこまでも途切れることなくつながります。 線に囲まれたスペースには、アルファベットが描かれています。一文字ずつ追っていくと、それが「I・S・E・T・A・N」だと気づきます。受け取った人が「伊勢丹」の名前を発見する時間も楽しめるようにと考えられたアイデアです。 使われている3色は、伊勢丹のタータン「マクミラン/イセタン」をイメージしています。私たち伊勢丹は、ショッピングバッグもお客様のファッションの一部であってほしいと考えています。タータンとのコーディネートで、贈り物がより魅力的に見えるデザインになりました。
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手で包むもの。手で贈るもの。
ワイズベッカー氏は一本ずつ、定規で線を引きます。じっくりと定規で向き合った線は、普遍性をはらむと彼は言います。まっすぐ均一でありながらも、人の手にしか生めない線に、私たちは贈り物との共通点を見つけました。 贈り物は、誰かが誰かのことを想いながら選ばれ、手で包まれ、たくさんの人の手を伝わりながら、その人のもとへと届けられます。「選ぶ」「包む」「届ける」。それは全て、人が生み出す手仕事と言えるかもしれません。ワイズベッカー氏の手から生まれた線が、品物と一緒に、届けたい気持ちを包みます。
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© 2019 ISETAN MITSUKOSHI