シュトーレン(シュトレン)は、ドイツ発祥の伝統的なクリスマス菓子。その起源は14世紀ともいわれ、「Stollen」の意味である「坑道」に形が似ているからという説や、イエス・キリストのおくるみを想像させるからという説など、その語源の由来には諸説あるようです。ドイツに伝わる古い習慣では、クリスマスまでの4週間のアドベント(待降節)の間、少しずつスライスして食べていくというのが正しい楽しみ方。酵母の入った生地にはドライフルーツが練り込まれ、上に粉砂糖をたっぷりとふりかけられているのが特徴です。
Hoshiya's VOICE
熟成過程も楽しんで、真ん中から徐々に。
「なるべく薄くスライスして、熟成過程も楽しみながらじっくりと味わいたいですね。端からではなく真ん中から徐々に切り進めていくのが、乾燥させない上手な食べ方です。保存方法は、切り口同士を合わせてラップに包み、常温で。まわりの粉砂糖は生地の風味が移っておいしくなるので、いっしょにいただくのがおすすめですが、お好みで軽くはらってもOK。ホットワインやスパークリングワイン、甘口ワインなど、アルコールとの相性も抜群。コーヒーや紅茶はもちろん、お抹茶とも意外と合いますよ」
Hoshiya's VOICE
クリームチーズを使ったアレンジも
「熟成過程を楽しむシュトーレンですが、少し変わった食べ方をしたいときは、こちらもおすすめです。薄くスライスしたシュトーレンにクリームチーズを塗り、お好みのハーブやスパイス(写真はローズペッパーとタイム)をトッピング。ドライフルーツや粉砂糖の甘さにクリームチーズの塩気と酸味が絡み、絶妙な味わいになりますよ。甘口ワインなどとも相性が良く、お酒も進みそうですね」
Otani 's VOICE
クリスマスカラーでフォトジェニックに。
「シュトーレン自体に彩りが少ないので、そのままだとお皿やテーブルが地味になりがちですよね。そんなときは、コニファーの枝をカップに飾り、姫リンゴをお皿のまわりに散らせば、あっという間にクリスマスカラーに。粉砂糖をさらに振りかけてお皿の上に雪化粧を施し、壁にイルミネーションライトをセットすれば、クリスマスムードたっぷりの、写真映えするテーブルシーンができあがります」