1. <黒染めに伴う素材確認と注意事項>

製品の素材や、仕様に伴い黒染めできない可能性がございます。

以下の記載内容を必ずご確認いただき、お持ち込みをご検討下さいませ。

 

【素材】

◎染め替え可能

綿 / 麻 / シルク / 羊毛 / レーヨン / キュプラ

 

◎染め替え不可能

ポリエステル100% / アクリル100% / ナイロン / 革 / アセテート / トリアセテート / ダウン

 

◎要相談

染まる素材(綿・麻など)と化繊(ポリエステル・アクリル・ナイロンなど)の混紡・交繊のものはその混率、組織によって染め上がりの色が変化する為黒く染まらないのが大半です。

※染められる素材が50%以上含まれていれば受付が可能です。50%以下の場合は受付不可となります。
※シルク・羊毛は大変繊細な素材であるため、縮みによる型崩れや白いスレが発生しなおせない場合がございます。
※レーヨンは水や熱に弱いため収縮率が大きく、特に高級で繊細なものはしわが発生して風合いが変わる場合があります。
※革製品は染色不可です。そのため、革の付属がついた衣類などはあらかじめ取り外すことが出来ない場合には染色加工ができません。
※アセテート・トリアセテートについては、少量でも組成に含まれている場合は染色不可となります。
※「真黒に染まらない」という前提のもと、染色加工が可能な場合があります。ご相談ください。
※ダウンジャケットなど中綿を含むものは染色できません。(キルティングは要相談)

 

 

【注意事項】

●生地について

・高温で染色するため、素材によっては縮みや傷みが生じる場合があります。
・生地が弱っている場合、破れたり穴があいたりする可能性があります。
・ダメージ加工などの加工が施されているデニムパンツ等はそこがさらに縮んだり、生地が染まってしまう事があります。
・形態安定やノーアイロン加工などの加工や撥水加工が施されている衣類は、ムラがあったり、黒く染まらず変色する可能性があります。

 

●縫製糸について

・縫製糸、刺繍糸、ボタンホールなどはポリエステルが使用されている場合が多く、その部分は元色のまま残ります。
例えば、元色が白の衣類でそれを黒に染めた場合、縫製糸がポリエステルだと黒の服に縫製糸が白いステッチとして残ります。
・縫製糸がほつれる可能性があります。
・金糸、銀糸は変色する可能性があります。

 

●色むらについて

・色が部分的に褪せている場合、全体が均一に黒くならない可能性があります。
・混紡、交織のものはその混率によって色むらが出る可能性があります。
・目には見えない油や汚れが付着していると、そこだけ染まらず染ムラになる可能性があります。

 

●型崩れについて

・衣類に関しては、染替え時には高温の中でかきまわしながら行いますので衣類の風合いを損ねる場合があります。
・裏付きや肩パット、芯地のついているものは、型崩れする恐れがあります。基本的には染替えをご遠慮させていただいております。

 

●縮みについて

・洗濯表示にドライマークのあるものは、収縮してしまう恐れがあります。
・製品の素材や縫製仕様により、染替え時に縮む恐れがあります。