スタイリスト
石田純子さんがアドバイス
多色使いのストールやスカーフの
選び方・合わせ方
店頭では、広げて、
全体をよく見てみましょう。
スカーフやストールは、きれいにたたまれてディスプレイされた状態では、その全体像はわかりません。まずは遠慮なく広げて見てみましょう。
よく見ると、スカーフやストールの四隅は同じ色柄でないことが多いのに気付かれると思います。つまり、どの部分を見せるかによって、どの色が多く見えるかが違ってくるのです。
スカーフやストールは、実際には広げて使うことは少なく、巻いたり結んだりして使うことが多いもの。大切なのは柄ではなく、色や配色なのです。
この春、選ぶなら「鮮やかな多色使い」を。
今シーズンはぜひ、鮮やかな、多色使いのものに挑戦してみましょう。暖色と寒色がバランスよく配色されているものを選ぶと、いろいろな服に合わせられ、使いまわせます。
大判ストールの場合
オレンジ、ブラウンなどの暖色系とイエローやグリーンなどの寒色系がバランスよく配色された
手描き水彩画風の大判ストール
ストールでいちばん面積を占めるイエローに合わせて
イエローの明るさ、爽やかさを基調に、数多くの色を少しずつバランスよく見せることで、元気で華やかなイメージに。
ストールでポイント使いされているオレンジがかったレッドに合わせて
鮮やかなレッドがもつ女性らしい強さや華やかさを、全体の色数を抑えることで品良く感じさせます。
ストールのベースカラーに使われているオフホワイトやベージュ、ブラウンに合わせて
全体を優しく上品なベージュトーンでまとめつつ、レッドやイエロー、グリーンを少しずつ見せることで、明るく春らしいイメージに。
スクエアなスカーフの場合
イエロー、ブルー、ブラックという
コントラストのあるカラーが大胆に使われた
光沢のあるシルクスカーフ
スカーフのベースカラーに使われているブルーに合わせて
ブルーをはじめ、スカーフに使われているすべての色が見えるようにして、カラーコントラストを強調。鮮やかにして大胆、エレガントな印象に。
スカーフの花柄やエッジに使われているイエローに合わせて
花柄のイエローとエッジのイエローを多く見せることで、ブラウスのイエローと調和させます。インパクトのあるイエローもシックなイメージに。
スカーフに部分使いされているブラックに合わせて
スカーフのエッジのイエローとシャツのブラックが、明暗の強い対比を見せます。鮮やかで、シャープな印象に。